でも、親がいる限り、自分のスペースという
ものは、いつまでも手にする事はできない。
「スペース」
これは、高校時代も、常に感じていた問題だった。
ここさえクリアーできれば、すべての問題はすぐに解決する。
すぐに、女性と好きなだけ、ヤリまくれるんだ。
そう想像していた。
…そんな簡単には、いかない事をこの頃は
まだ何も知らなかった
自分というものに、女性から見て、そんなに興味を持って
もらえるような存在ではない。
こんな事が、この当時は、全然分かりませんでした。
まあ。端的に言えば、“アホ”でした。
スペースさえあれば、そこに女性を連れ込める。
俺の頭の中には、それしかない。
ただ、猿だった。
だから、一人暮らしができる大学生活が始まる
というのは、俺にとってみれば、天国がスタート
する。そう思えてしかったなかった。
ただ、ただ、楽しい事が待っている。
そこには楽園がある。
そう思えてしかたなかった。
夢しかない。
そんな大学生活がスタートしようとしていた。
一人ぐらいしの部屋選びは、母親と一緒に
行く事にした。
ここがすでに、今思えば、失敗。
母親は、新しい事を考えていく。そういった事を
苦手とするタイプ。
そういった人が考える事は、今すぐに部屋を
決めて、すぐに楽になりたいという事。
そうなると、俺が十分に下調べする事ができない。
ここは今思えば、かなりの失策だった。
ただ、前々から決めていた事があった。
それは、大学がメインではなく、その地方都市
千葉県ですが。
その中で、最も人が集まる駅。
この周辺に住みたい。
これだった。
大学は、全然、その駅からは遠く、普通、その大学に
一人ぐらいして通う学生は、周辺の家賃で
家賃は安くて、広い部屋に住むのが普通だった
そうだ。
しかし、恐らく、その大学でも、こんな理由で
一人暮らしをする部屋を借りる奴は、いなかったでしょう。
少なくとも、同級生で話しをするようになった男性
数十人~の話を聞いても、そんな事を言っているアホは
俺ぐらいなものだった。。。