私達は周りにいる人の性格を固定して
評価しているところがあります
この人は誠実で優しい人で
人を裏切ったりはしない人だ
すごく正直でいつも真面目である
逆に一度人を騙したりする人は
ずっと騙す人だ
この人には近寄らない方がいい
優しくしたり仲良くなったりはしない方がいい
そしてその人のその考え方は一生変わらない
という風に思って付き合うことが多いです
確かにそういった面があります
そういった性格は遺伝的に50％が決定
されていると考えられています
が、これは完全にそういうものだ
持って生まれたその人の性質は
一生変わらない
という考え方というのは現実に
マッチしたものであるか？
と言われると実はそれがそうでもないのです
人間の考え方であったり、道徳的なもの
というのは実は非常に
変わりやすいものなんです
ではなぜこれが変わりやすいのか
というと、まずその人が今身につけている
道徳性であったり価値観
他人に見せている性格というものは
「今自分が生きていく上で
それを選択することで得られる利益が多い」
と考えているので、その態度や性格というものを
表面に表現しているわけなんです
ですからそこから何か大きく変わらない限り
それまでの考え方であったり
道徳性・価値観を保っていくことになるわけです
ですから、その人にとって見て今の状況が
良い状態であるならば
その人が今、選択しているもの
私達から見た表面的に見える性格
というものは維持され続けるわけです
ですが・・・
そこで忘れてはいけないことというのは
それがあくまでも、その人にとって
これからも引き続き変わらないメリットを
もたらすのであれば
それが引き続き継続されるわけです
ですが私たちと言うものは何かしらの
出来事をきっかけに、その人の道徳性で
あったり、考え方であったり
何を最優先するか
と言うことは変わると言うことは
よくあることなのです
例えばそれまで人間を非常に信頼していて
裏切ったりするようなことがなく
誠実で優しい人だったけれども
実は水面下で自分の母親が
他に家庭を持っていた
そして自分の最愛の恋人も
他に男性を作っていて二股かけていて
妊娠をしてそっちの男性と
結婚してしまった
などのように自分にとって非常に
重要な人間の裏切りが立て続けに続いた
ということで
その人の道徳性というものは
そこから変わることがあるわけです
例えばこのような男性の場合は
これまで相手に対して誠実であって
真面目であること、嘘をつかないことなどが
非常に大切で、そうやって付き合うことで
メリットがいっぱい得られていたと
思っていたのに、このように大切な人から
裏切られるという経験をすることで
人を信頼するとデメリットが多い
ということを学んでしまって
今度から人は信用しない
いつでも裏切るものなんだという
価値観をもとに、人を信頼しなくなる
嘘もつくようになる
人に心を許さないという立ち位置を
取るようになる
という風に考え方というものは
その人がこれまでに選択してきたものの中で
一番利益が得られるなと思うものを
選択しているわけです
それが揺らぐ出来事があれば、人間は
そのやり方を変えていきます
続きます
