人間を理解していく上で非常に重要な点
というのは実は私たちは大して
知らないことを知ってる前提で
結構適当に物事を話してるって言う事を
受け止めといた方がいいです
非常に有名な寓話の中に
象と6人の盲人
という話があるんですね
ある盲人は象の鼻を触って
これは蛇だと言い
また別の盲人は角に触って
これはヤリだ
といい
また別の盲人は膝を触って
これは木だと言う
みたいな話なんです
けれども、これなんかまさに人間の習性を
ツイてる話だなと思って
私たちは全体をしっかりと把握
していないのに自分がその一部に
触れたら
それが全てだ
と思い込むような習性があるわけです
ですから本来、私たちは全体像が
分かってない時には決めつけたような
話し方はなるだけしない方がいいんです
が、でも自分が見ているものは
正しいんだ
自分の認識は絶対に正しい
という風に思うのが人間なわけです
ですから先ほどのように自分が触れたものが
全てって、みんな思うんです
そしてそれをみんなにも押し付けようと
するんです
だから
これはヤリなんだ
いや違う蛇なんだ
という風になってお互いの考えを
押し付けようとして
そこで揉め事が起こるわけです
じゃあ私たちはどういった立ち位置を
取ればいいのかと言うと
みんなそうやって考え違いを
するもんなんだという立ち位置に
立って私たちは知ってる側ならば
じゃあこの人は、どういったことを
考えているのかな
どういった理由があって今この像を
触りながら蛇だって言っちゃってんのかな
その蛇だと感じたその理由は何？
ってことを探るように見ていく
そういった立ち位置に立つように
出来ればいいわけです
このような立ち位置で考えることが
できる・・・ってのは、
全員には求められないです
そんなことは全員ができるようになる
とは、思えないからです
相手がどうもいった目線で景色を見てるんだろう
ということに興味を持ってもらうのは
非常に有効なんです
そうするとやっとその人の言ってることが
何で今こういったことをやるのか
言うのか
ってことが分かってくるんです
そうすると、この人はどういった行動を
とるだろうか
どういったことを好むだろうか
ということも分かってくるわけです
自分が触ったものが全てだ
これが正しいって思ってると
いつまでも象を蛇だって言い張ってしまう
ことにもなります
でも相手側は違う
これをヤリだと言って
いつまでも分かり合えない
そして相手のことを
バカだなって思ってしまうわけです
