■「なんか今日は全然乗ってこない」その理由、見えてますか?
食事も終わって、雰囲気は悪くない。
ボディタッチもそこそこに通用していた。
でも――なぜか、それ以上に進まない。
そんな時、女性の中で起きているのが、
「母性モード」がONになっている状態だ。
これは進化心理学・脳科学の両面から説明できる、“性欲ブロック状態”の代表格ともいえる心理状態だ。
男性が性的なアプローチをしたところで、彼女の脳は「守るモード」「育てるモード」に切り替わっている。
この状態で求めれば求めるほど、女性は“気持ち悪い”“理解されていない”と感じ、完全拒否に転じていく。
【1】「母性回路」が性欲を封印する理由
脳には、“性的興奮”を司る神経系と、“育児・保護”を司る神経系がある。
この2つは、同時に作動しない。
いわば、母性と性欲はトレードオフの関係にある。
脳科学的には、母性が高まるとオキシトシンとプロラクチンが増加する。
これは子どもを育てるホルモンだが、同時にテストステロン(性的衝動)を抑制する作用もある。
つまり、母性が高まっている女性はこうなる。
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頭では「この人好き」と思っていても
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体では「性行為はしたくない」とブレーキがかかっている
この矛盾を、男性はよく見落とす。
だがこの“本能の壁”を理解しない限り、どれだけアプローチしても手は届かない。
【2】どんな時に“母性モード”に入るのか?
「母性モード」は育児中の女性だけの話ではない。
むしろ、日常のほんの些細な出来事でスイッチが入ってしまう。
よくあるトリガーは以下:
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誰かの弱音を聞いた時(特に男性側の相談や悩み)
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子ども・動物の話題が出た時
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恋愛より“人間としての心のつながり”を感じた時
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相手のことを“自分より未熟”だと感じた時
ここが重要だ。
中年男性がよくやりがちな「過去の離婚歴」「今の孤独感」「仕事のしんどさ」の話。
これは女性の母性スイッチを押す可能性が高い。
そしてその結果、
「この人、なんか放っておけない」=“性欲の対象ではなくなった”
という構造が、本人も気づかないうちに出来上がってしまう。
【3】“母親の顔”をさせてしまった瞬間、あなたは“男”ではなくなる
女性が無意識に「守らなきゃ」と思った瞬間、
あなたは“抱かれたい男”から“守ってあげたい存在”へとカテゴリが切り替わる。
このカテゴリ変更が起きると、以下のような変化が出てくる:
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スキンシップのテンションが落ちる
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「ちゃんと寝てる?」「食べてる?」と健康チェックが増える
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目線が“上下関係の上”になる(心配する目)
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物理的な距離が微妙に遠くなる
これは彼女の中で、性的興奮の対象としてのあなたが“無効化”されたサインだ。
こうなってしまっては、その日の挽回は不可能に近い。
【4】母性に落ちないために、男が取るべき言動とは?
母性モードに落ちないためには、“弱さ”や“情緒”の出し方を徹底的にコントロールする必要がある。
女性に「守ってあげたい」と思わせた時点で、敗北なのだ。
●してはいけないこと:
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感情的に自分語りをする
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孤独アピールや過去の傷を見せる
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「理解してほしい」という雰囲気を出す
●すべきこと:
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弱さは出さずに“隙”を見せる(=コントロールしている)
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女性の話に共感しても、感情を自分側に引き込まない
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決断・判断は常に自分が先に出す(=“親”ポジションを取らせない)
大人の余裕とは、“感情で抱きしめられない男”であること。
女性が「この人は守る必要がない」と感じた瞬間に、性欲の対象として機能し始める。
■まとめ:「母性を引き出す男」には、性欲は降りてこない
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母性モードは脳の構造として性欲を封印する
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弱音・感情・共感は、すべて“女性を上に立たせる”トリガー
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スイッチが入った瞬間、性的な関係は成立しなくなる
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中年男性が持つべきは、“頼らない強さ”と“守られない余白”