女性のどこかしらの部分を理解したい
と思ったりする場面は多々あると
思います。
しかし、理解できる。
この前提には、無理があります。
大前提として、人の目に見えている
ものは、同じように見えて
全然、違うものに見えているのが
普通の状態だからです。
良くある風景から言えば。
自分が興味あるテレビ番組を
見ていると、その中に、自分の
知らなかった興味深いものが
次々に見えてきて
番組を見終わった後には
「なんて、すばらしい番組だったんだ。」
といった感想を持ったりします。
それは、その人が興味がある
番組だったから、その中にある
さらに深い所まで見えて、面白い
わけです。
しかし、興味がない人から
みれば、そんな深い所は
見えませんし、流すように
見ますから、なんら面白いと
感じないわけです。
だから、人は自分が求めているもの
しか、見えない傾向になりますし
自分に都合良く見ようとします。
だから、人の言う事で、その物事の本質を
理解できると思ってしまうのは、危険
ですし、人から聞いた事で、自分は
理解できたと思ってしまう事自体
かなり無理がある事なんです。
見る人によって、感じ方
捉え方は、全然違うものになる。
これは、世の中、すべてに通じて
いるぐらいに考えていた
方が良いわけです。
この点を、理解できていないと・・・
女性を理解したいと思っている。
女性が理解できれば、簡単に考えている
事が分かるから、モテるようにあるだろう。
だから、分かるように説明して
ください。
こういった形になり、俺の元には
質問という名のメールが来ると。
ありえないわけです。
女性の事を、個々の人に理解できる
ように説明するという事、それ自体。
無理。
教材を出している俺が言うのも
変なのですが、見えている・感じている
物事が、全員違います。
その中で、なるだけ、公約数的に
通じるであろう事を、一つでも
多く発信していく。
これが、今、俺がやっている事。
でも、俺が考えている事を
そのまま、バチッと理解してもらえる
なんて微塵も思っていない。
だから、教材を出す時は、いつも怖い。
どんな風に理解されるのか。
適当な人が適当に読めば、とんでもない
ものとして、理解をされ、それは
俺が考えている趣旨とは全然違った
言葉で、それが独り歩きする。
そして、独り歩きした言葉が、また
適当な理解のもとに独り歩きする。
だから、何か、言葉を発信するのは
いつでも、誤解される事と
背中合わせ。
だから、女性を理解できるだろう。
説明できるだろう。
何か分からない物事がある時。
それを理解できてしまうようなレベルで、
説明できる・説明してもらえる。
そういったものだと考えるのは、
やめておいた方が良い。
この考えを持っていると、良好な
コミュニケーションなんて取れなく
なってしまうから。
だから、適当な理解は怖いし。
適当に接する事も、怖い。
適当に接している中で
得た適当な情報から、俺は、この人を
理解できているとか、考えてしまうのも
怖い。
できていないから。
たぶん。
理解なんて。
必死で、理解しようと思っても
理解できないのが、現実だと思っています。
だから、本当に大切な人とは、真摯に
向き合わなければならないし
同じものを見ていると思っても
それは、実は、全然違うものだろうな。
と、どこかで分かっていた方がイイ。
これが分かっていると、すれ違いが
起きても、相手に文句を言う事に
あまり意味がない事が分かる。
このケースで文句を言うのは
相手が理解していてい当たり前
だという気持ちを持っているから。
いくら言葉を交わしても、完全に
理解しあえる事は無い。
しかし、コミュニケーションを重ねる
事以外に、理解できる事も、決してない。
だから、面倒という理由で、
コミュニケーションを
断ってしまう事がもっとも怖い。
それが、理解から最も遠い手段であるから。
