これ結構難しい面がありまして、女性に聞いたニーズ。
だからといって、それがヒットするとは限らないのです。
話を聞くにしても、その女性の属性が
関わってくるので、その女性の好み
というものがニーズ・欲望としても反映されるわけです。
ですからその女性がもし男性側が、提案する内容に
少しでも性的なものが見えたら、
この段階でもうダメと言う女性もいます。
もしもこの女性の言うことを鵜呑みにして
女性のニーズは、こういったものが(性的要素は排除)
前提だと考えてしまうと、男性の欲望、性的なものが
含まれている提案は全部受け入れられない。
という形で固まってしまいます。
じゃあそれが、実際に本当に女性の多くに備わって
いるニーズなのか。
と言うと全くそんなことないわけです。
あともう一つこれも知っといた方が
いいことなんですが、女性が自分自身の
欲望について、ちゃんと理解をしている。
という前提であまり考えない方が良いです。
さらにもっと言うならば女性が自分の中で
抱えている欲望、それをちゃんと
言葉として表現できる。
これを期待してしまうと思ったようには
うまくいきません。
言葉にして表現するというのは非常に難しいです。
日頃から自分の内側にある感覚を、
言語化しようと思って活動をしていても
難しい時が多いです。
ですから女性の内側にある欲望なんていうものを、
他人がちゃんと理解できるように
言語化してもらえるもの。
この考え方を持つのは、あまり現実的ではないわけです。
そうすると私たち男性は、
どのように考えていけば良いのか。
私たち男性側が実際に言語化する。
つまり私たちがより色々考えて、
女性の欲望にはこんなものありませんか。
というように仮説を立て言語化してみて
女性に投げかけてみる。
そうするともしかしたら、女性の中の言語化
されていない欲望にヒットするかも
しれないわけです。
マクドナルドの話が、少し今の話をより
わかりやすくすると思うのでお話しします。
マクドナルドでアンケートとかをとると
サラダ関係のメニューが欲しい。
みたいなことを言われるわけです。
じゃーと、リクエストに合わせて
実際にサラダ関係のメニューを出す。
そうするとあまり人気ないんです。
逆に体に悪そうなクォーターパウンダー
みたいな肉々しいものの方が人気だった。
これなんかはすごい分かりやすい例だと思うんです。
なぜならばこれは理性と欲望がきれいに
交じり合わさっているからです。
理性で考えればサラダメニューの方が
体にもいいのは分かっているわけです。
アンケートのような理性で考えて、
理性的な答えを出せるアンケートでは、
サラダメニューみたいな答えが出てくるわけです。
では実際に食べる時はどうかとなると。
自分はお腹が減っている。
今欲望が掻き立てられている。
その時に肉々しいメニューを見たら欲望は、
それに掻き立てられる。
アンケートではサラダのメニューが欲しいとか
書いてたけれども、実際に自分が欲望に
掻き立てられてお腹が減っている時に、
その欲望ど真ん中の肉々しいメニューがあれば、
結局はそっちを食べたくなる。
お腹がいっぱいで満たされている時に、
理性的な答えを答えられるタイミングの言葉
なんていうのは、あまりにあてにならない
ということが分かってきます。
これは本当に、分かりやすい例だと思っています。
欲望は潜在的な立場になりやすいという
例だと思っています。
続きます。