人間メカニズム

私たちは不思議な場面にたくさん遭遇します/その7

前回はこのテーマのややこしい部分

なぜこれを理解しておくべきなのかの
核の部分をお話ししました

持って生まれた運によって、かなり左右されて

自分の努力だけで現状が決まっているわけではない

これを理解するためにも、今、テーマで
お話ししてきたことを理解しておくことが
大切だ、ってのが前回のお話だったわけです

結果これを理解して人間の現状は100%努力で
作られているのではなく

かなり持って生まれた能力、運に左右される

この前提で考えておいたほうが現実的ですし
その考えを持っている人から出てくる
言動の方が他人に優しい

ってなるわけです

100%努力だってなると、一見すると何にも
やってないように見える人は不要だ

って極端に行き着いちゃうからです

この考え方を堂々と発信できるようになると
周りの人にドン引きされる

そして周りから人いなくなるはずなんです

怖いですモン

100%全て本人の努力なので、現状満足いかない人は
何もしていない怠惰な人間だって
判別する人のそばにいるのって

ただそれと同時並行で、自分が能力が足りない

って思うならば、その前提で積み上げていくことを
考えないと自分は運がなかったんだ

だから何もしない

おしまい

では、どん底に行く

って事も並行的に理解しないといけないわけです

ただその時にも結局、日本語を理解できない人も
かなりいるから、それすらも無理な人も
いるよってことを私たちは理解しておかなきゃいけない

という堂々巡りな感じの話になっちゃうんです


今回はもう1点

追加のお話でこのテーマを終わりに
したいと思います

何でこういった状態になっているのか

この前提で社会全体を構築する立場の方は

世の中がスムーズに回りやすくなる前提として
多くの人の能力のボリュームゾーンは
どこらへんなのか

を理解して、コミュニケーションであったり
仕組みを構築したほうが当然ながら
スムーズに回ると考えるのが
当たり前なんです

では、なぜそうならないのかと言うと

ここが適正化されるのはかなり難しいポイントで

そういった仕組みを作っていく人たちは
どうやっても、もともと優秀な人たちが
集まって全体の構造を作っていくことになるんです

その結果どういった状態になるのか

文章をすいすいと読めて
論理的に考えることができて

そこにある数字を適切に読み取れる

という前提で全体の仕組みを作ってしまっているのは

結局その仕組みを作っている人たちが
自分自身がそれが当たり前のように
できるからなんです

人間は自分が当たり前にできることは
周りも当たり前にできると考えます

そして優秀な人達は、中学高校の辺りからは
周りがみんな同じような優秀さを
持っている人たちで構成されるので

成長過程で、大勢の「そうではない人達」が
見えなくなってしまうんです

それ以外の人達の方が多い

という当たり前の事実が見えないので、
あらゆる仕組みが歪んでしまうんです

自分たちの生活環境内で見えないことは
ないものとしてカウントしてしまう傾向が高く

結局このままの仕組みで、そこから落ちて
いってしまう人の方が多数派になる

というのは考えていけば自然な流れなんです

この落ちていった結果どういった状況に陥るのか

1例として、

助けが必要な人に助けが行かなくなっちゃうんです

ここっというのも私たちは理解していた方が良くて

本当に自分の生活が上手くいかない
能力が足りなくて生活が上手くいかない人達って

今度はその状況を相談をしたり
自治体などに問い合わせて必要な手続きを
行っていく

その際に何が必要になるのか

話を聞いて理解したり、制度自体を理解して
適切な申請方法を行って行く

これって実は理解力がかなりいるんです

ここって、もうおわかりのように矛盾があって

能力が低くて経済的に自分の生活を
成立させることができない人が、難しい申請を
理解して申請を通すことはできないんです

つまり世の中の人間の多くが、文章を読み
ある程度、複雑な文章も理解でき
適切に申請書を作れる

という考えをもって作られているものは
破綻してるんです

じゃあ、なんでこんな形になっているのか

第1は作っている本人は、問題なく難解な文章で
あろうと読み解くことができるから

これぐらいだったら他の人もわかるだろうと考える

第2は

結局文句が出ないように文句が出る都度

修正をしているうちに訳の分からない形に
なっちゃうんです

これはどこでも起きることなんで
誰かが意図的にそうしてるんじゃなくて

そうならざるを得ないのが人間の社会の
システム上、起こり得てしまうものなんです

ちょっと難しい話になってしまいましたが、、、

私たちがこの前提を理解していると
見えてくる風景が少し変わるんです

表面的に作られている社会

実社会の人間たちが
できることって開きがあるんですね

で私たちは現実の多くの人ができるレベルを
知っておくと、自分の言動を現実に合わせることが
できるので良いわけです

さらにこういった状況だ

ということが分かると、自分から出てくる
アイディアも変わります

これは度々私がお話することのひとつですが

このように生活自体がうまくいかなくなる人は
いっぱいで、その中に何をしたらいいかも
わからない人ってかなりの数がいる

この現実が分かってくると思うんです

これがわかると 例えば自分の身近でこういう風に
すれば楽なのに、、、なんでやらないんだろう

とか思う場面で

「これはもしかしたら、何をしたらいいのかが
分からないのかも」

という予測が立てやすくなるんです

結果、その人に声をかけて、わかんないんだったら
俺やろうか

と助けてあげることができるんです

私も実際にこういったことが分かってることで
手を差し伸べられたことって多々あるんです

やんなくてもいいんですけど

でもわかってて、自分が助けてあげたいな

って思う人であれば手を差し伸べてあげれば
いいなって思うんです

でも、この現実がわかってないとスルーしちゃうと
思うんです

そういった、何をしたらいいのかが
分からない、手続きができない人が
多数いるんだ

っていう前提を十分に理解してないと
多くの人はスルーしちゃうと思うんです

自分は分かるからです

最近の話で、コロナの件で申請すると助かる人って
周りの知人に複数いたんです

でも

「めんどくさいから」

といってやらなかったんです

おそらく文章を読んで理解して申請できないんです

本当に困ってるのがわかってたんで

「じゃあ、私がやろうか
1回やったからスムーズにできるし」

って言ったら

「お願い」

ってなったんです

本当は手続きしたかったんです

でも自分じゃ、できないって思うから
諦めちゃうんです

こういった事っていっぱいあるんです

また別の角度で

女性側ができないことを自分ができるから
行ってあげようか

という誘いかけ

そこを接点にするだけでも

人間同士のつながりって面白いように
作られるんです

というような人間同士の設定の作り方もあるよ

というのを知っておくと自分の中から出てくる
バリエーションって相当変わるはずなんです

男女は恋愛関係のみで関係が作られる

何て言うのは、ありえない

というのは、こういった点を読み解いていくだけでも
十分に分かってくるんです

生きてくことで精一杯の人が多数いる

社会に適合できない人ってどれだけ多いのか

これをイメージできるだけでも一般の男性よりも
出てくる発想が広くなるので

プラスの面がいっぱいあります

最後また蛇足なんですけど、、、

こういったことがわかると人間は万能ではないんだ

この前提で考えることができる

そうすると例え頭がよい人だとしても

その人にとって、できない事っていうのは
必ず存在するんです

ものすごく優秀なのに事務的なことをやらせると
全くできなくて、その面だけを見ると

すごくだらしない人に見えてしまうことも
あるんです

でも、これはその人の能力では苦手とする物の
可能性があるんで、だらしなくてできないんではなくて

その人の能力に、その点が欠落している
可能性がわかる

こういう見方ができると、持ちつ持たれつの関係も
作りやすくなるんです

だらしないと決めつけて、一つの目線だけから見るのか

この人はこのタイプの作業は苦手で
できないのかもしれない

という見方ができるのとでは

物事への見方って全然違うものになります

 
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