人間心理

言葉を発信できることのメリットについて。

人は自分が聞いたもの、見たもの、読んだものに
影響を受けやすいものです。

ただし、ここには条件があって、その見たもの
聞いたものについて、その人自身が
納得できるもの、共感できるもの、それは当然だな

と思えるような内容を聞いた時には、
人はその話の影響を受けることになります。

考えを変えるきっかけになります。

例えば、今まで特に何も考えていない状態の時に、
ふとニュースとして、このようなニュースが流れてきます。

本日正午 80 歳の男性がコンビニに
ブレーキとアクセルを間違えて突っ込んでしまった。

その際に子供連れの主婦一人をはねてしまい。
2人が重体。

このようなニュースが流れ、そしてコメンテーターが

「高齢者の免許の更新方法について考える
時期が来てます。」

とコメントをする。

これが昨今で言えば分かりやすい例だと思うんです。

そうするとここに流れてきたニュース、
そしてコメンテーターの言葉には
納得できるんですね。

それを聞いた大体の人が

それはそうだな

と考えることになります。

その人の考えの中でも納得できる内容だからです。

よって今まで特に考えてはいなかったんだけれども、
そのニュースを見てコメントを聞くことによって、
その人の頭の中ではそれは当然だ。

高齢者の免許更新を考える必要がある。

体力的なテストも場合によっては必要だ

と考えるわけです。

つまり、この言葉を聞くことによって、
その人の意識はその話に焦点を持ってくる
ことになりました。

自分の中の考えに改めて強い影響を受けたわけです。

さて、ここでまた別の角度を考えてみます。

それは交通事故を起こすのは高齢者も
多くはなるんですが、それと同等に
10 代の若い人たちの事故率も同じぐらい高いんです。

確率としては同じぐらいリスクがある。

なので、高齢者の事故について何か考え
対策を練るべきなのであれば、
当然若い人への対策も必要になるんです。

でも言葉を言われて、それを聞いて自分が納得すると、
そのある一部にだけ焦点を持っていかれちゃうんです。

そして、そこにだけ取り組むべきだ

って考えちゃうんです。

合理的に考えるならば、高齢者の免許更新について
考えるならば、確率的には同じレベルのリスクがある
若者の免許取得に対しても何かしら対策を
練る必要があるわけです

でも、この同レベルのリスクがある点については
考えないんです。

頭の中に思い浮かんでくることもないんです。

こうやって言葉っていうのは発信をして、
その人に告げることによって、その人の中での
存在を高めることができるわけです。

今回の事例で言えば言葉にして伝えることによって、
その人の頭の中に

高齢者の交通事故のリスク

について「だけ」考えさせることができるんです。

それに関連することは考えさせないでいれる。

つまり自分が考えさせたいこと「だけ」を
考えさせることができる。

これがわかると言葉を使っていく際のメリット
っていうのが、より一層明確に
分かってくるようになるんです。

言葉の明確な作用というのも改めて
わかるようになります。

続きます。

 
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