自分の考えていることを伝えることの難しさ。
というのは、このようなことをイメージして
もらえれば分かりやすいのではないでしょうか。
誰でも知っている曲。
例えば
ミッキーマウス・マーチ。
イッツ・ア・スモール・ワールド。
世界に一つだけの花。
など多くの人が知っている曲があります。
これは普通に曲が流れば、ほとんどの人が
理解できるものです。
これを音楽なしに、自分の手で机をリズムで叩いてみる。
それで相手がわかるかどうか。
というのを試してみてください。
そうするとほぼ伝わらない。
ということが分かります。
ちなみにこのやり方で伝えようとすると正解率は
2%ほどだそうです。
ほぼ伝わらない。
でも、これって自分ではめちゃめちゃ
分かってるつもりなんです。
なぜならば自分の中ではメロディーが流れて、
そのメロディーに合わせて机を
トントントントントンと叩いているので、
自分からしてみたらすごいわかりやすい、
簡単な問題だろうと思うんです。
でもそれを聞いている相手からしたら、
ただ机を叩くトントントンという音だけ聞こえてきて、
一切メロディーは分からない。
そうすると、ただ机を叩く音としか受け取る
ことができないんです。
つまり、自分では当たり前のことを相手に
伝えるとして、相手はそのことを全く知らない場合
って、これぐらい伝わらないものなんだ。
という前提で伝えるようにしてった方がいいわけです。
自分が知っている相手が知らないことを伝えよう
とする場合、自分では十分だと思っている伝え方。
これだけ伝えれば十分だろうと思っている伝え方で、
伝えたとしてもそれを知らない人からしてみたら、
それは伝わっているだろうと思っているものの、
10分の 1 程度しか伝わっていない。
という研究の結果も出てるんです。
つまり知らないことを伝えるのは、めちゃくちゃ難しくて。
伝える側は何回も自分で考えたり、何回も繰り返し
経験していることなので、当たり前と思っている、
それを相手に伝えようと思うと、簡単に伝わる
って勘違いしちゃうんです。
丁寧に伝えようと思っても、10分の 1 程度しか
伝えることができないということは。
そこから分かってくることは、私たちは自分が
よく知っていることで、相手が知らないことを
伝えようと思うと、自分が十分丁寧に伝えた。
と思っていることを繰り返し、繰り返し、
数字で言うならば、先ほどのように10分の 1
しか伝わっていないということなので、
10 回繰り返すぐらいに考えて、
やっと伝わるものだって理解しといた方が
お互いの理解が近くなると思うんです。
こちらは伝えたつもり、相手側はなんとなく
分かったつもりというのを
実際の理解できた状態に寄せることが
できると思います。