演技しているつもりが、いつの間にか
演技のつもりが、演じたキャラクターが
自分本体になっている。
ということがあります。
これが自分が思い描いている人物になれるん
であれば、非常に良い方法だ
ということがわかると思うんです。
これがうまくいく場合と、うまくいかない場合
っていうのがあります。
うまくいかない場合は、いわゆる表層演技
と言われているものをやると、
結局のところ自分が思いがいてるような
キャラクターにはなれないんです。
この表層演技というのは、表面的にその役柄を
演じるということです。
で、このやり方をやってるとうまくいかない。
理由は表面的なものだけを演じていると、
いつかそこに無理が出てくるんです。
なぜならば表面的にやってるだけなので、
自分に嘘をついてやっているってことになるので、
結果的に実際の自分が出てきて、
なろうと思ったキャラクターには、なれないんです。
一方、深層演技という方は、それをやっているうちに
自分がそのキャラクターになっていくんです。
これって聞いたことがあると思うんです。
その役になりきって、実際にその生活をしてみる
とかがそうです。
例えばある役者さんは、脳性麻痺の役を演じる時には
私生活の中からずっと車椅子に乗って
脳性麻痺で喋れなくなった人のような喋り方をして、
食事は人に食べさせてもらう。
ここまで徹底的にやる。
このようなことが深層演技と呼ばれるタイプです。
やるんだったら、とことんやるっていうことです。
これをやると、その役に内面から
入り込むことができるんです。
有名なところで言うと。ロバート・デニーロさん
なんかはそうです。
役作りのために歯を抜いてしまったり、
髪の毛を抜いたりと。
これをやることによって、そのキャラクターの考え方
が自分に入ってきますし、生活スタイルも
同じになるので同じような考え方になっていき、
そのうち内面の感情も実際にそのキャラクターに
あっていくってことが分かってるんです。
なので、本気でやってる役者さん達って
深層演技を取り入れることが多いわけです。
ということで、私たちもこういった
キャラクターになろう
と思った場合は、この深層演技のやり方を
取り入れるといいわけです。