まず、私たちが基本的なこととして
意識しなければいけないのは、
私たちの脳というのはどのように発達し、
その状態を維持してきたのか。
という基本的なことを知っといた方がいいわけです。
ここには色々な考え方があるのですが、
今回提示していくものは
2 つの方向性にします。
まず、第一に私たちの脳が発達してきた
1 つの方向性は私たちは社会的な動物なので、
人間が集まっている集団の中で
協力しながら生きていくことが
必要だったんです。
そうすると、他の人たちが考えていることが
どういったことだろうかっていうのを
察知しなきゃいけないんです。
それ以外にも、自分が他の人たちとの
関係の中でどういった人間だと認識されているのか。
これを知らなければいけなかったんです。
これ知らないと結局自分が
どういった人間であるか、どういった役に立つのか、
みんなに何を求められているのか
がわからなくなってしまうので、集団の中で
使えない人間として位置づけられてしまう。
その状態になると生きていくことに
不都合が多い。
そのため自分がどういった人間か、
を周りの人の態度や、
求められているものなどから総合的に
判断できるようになってきたんです。
結果的にそういったことを察知しなければ
いけないということで、脳が発達してきたわけです。
それが脳が発達していく、そしてその状態を
維持するために必要なことだから。
よく言われるのは。
年齢が上がってって、脳をより良い状態に
するためにはどうしたらいいのかで、
多くの人と関わりを持ち続けること。
と言われているのは、こういったことがベースに
なってるんです。
そしてもう 1 つの方向があります。
それは食料を見つけるために自然環境に対して
適応して、その中でいかに食料を
効率的に確保するのか。
これは生きていくためにも超重要な能力
だったので、ここをどんどん進化させて
いったわけです。
私たちって先ほど言ったように、集団の人間関係に
ついては日頃から大切だって考えてるんです。
もう 1 つ私達の脳が発達してきた
重要だった要素としては。
自然に適応するという能力。
このポイントについては、現代は完全に
おざなりにされちゃってるんです。
なくてもいいもの、としてされちゃってるんですけど、
私たちの中では、自然の中で食べ物を
集めていくという能力って
めちゃくちゃ重要だったんです。
この能力が重要だった期間って非常に長いんです。
むしろそれがいらなくなったのは
本当に最近のものすごく短い期間でしかないわけです。
ということは、私たちは自分たちの脳を
より良い状態にするための条件の 1 つとして、
自然に身を置いて、そこで動き回る。
ってことが非常にプラスに作用する
ってことが分かってるんです。
でもこれがものすごく、今の都会の生活からは
カットされていて、休みとなれば室内で過ごしたり
ウィンドウショッピングして終わりにしたり。
という生活スタイルが多くなってきた。
自然に身を置くことで、私たちは
より脳が良い状態に導かれ、
新しい好奇心であったり。
満ち溢れるエネルギーであったり、
新しい希望の感覚というのを得るよう
になっていくんです。
というのも、そういった生活の中で
日々生活してきてるわけなので、
私たちの遺伝子の中には自然の中に身を置くことで
脳がより良い状態に持っていかれる。
エネルギーが溢れてくる。
とインプットされてるからです。
続きます。