私たち人間は自分の中でリスクとリターンの計算を
いつもしているものなんです。
これを知っておくと、頭から人間を信じる
ということもなくなりますし、
頭から人間は悪い人だ
と考えることもなくなるんです。
状況によって人間の判断は変わる。
この判断がより現実的なんです。
このわかりやすい例をお話ししていきます。
私たちは日頃、誰か人のものを取ったり、
攻撃的なまでに強引に女性に性的関係を
迫ることはありません。
それはしっかりとルールを守る。
理性的に生きる事が絶対。
というよりも、平常時においては、そのルールを
破ると罰則が厳しくて
自分が手に入れたメリットよりも、受けるデメリットが
大きいと計算しているので、基本的には
何もそういった悪いことはしようとは思わない。
もしも、人間はみんなしっかりとルールを
守って規律よく生きていくものだ。
という考え方だと、説明つかないこと
っていうのがあるんです。
それは平常時とは違う状態になった場合。
例えば代表的なものは戦時です。
戦時中になると、途端に盗みの確率は
かなり多くなりますし、それと同じように
超暴力的・攻撃的性行為、いわゆる
レ・イ・〇というのが多発するんです。
もしも人間が理性的に生きることを絶対的なもの。
としているならば、戦時中でも
このような状態にはならないはずなんです。
じゃあ、なんでなるのかって言うと、
やはりメリットとデメリットで、
メリットの方が大きい。
このような非常事態では、罰則は機能しずらく
なってしまうからです。
と感じた時に、悪いことをしやすくなる。
結局はリスクとリターンが基本で考えている。
そうすると、この現象、この状況というのも
納得いくわけです。
これが分かってくると、私たちの自分自身の防衛
であったり、自分自身に習慣を身に着ける方法
なども分かってきます。
例えば自分の防衛策であるならば、
相手の人に対して悪いことをしても、
裏切ってもメリットの方が多い。
と感じさせたら裏切られる確率って上がるわけです。
つまり、この人と一緒にいるメリットは少ない。
こいつは騙して何かしらのメリットをえるために
裏切って切った方がいいな。
と思わせたら裏切られる確率は上がる。
女性関係もそうで、この男性は別に裏切って仮にバレた
としてもデメリットよりも
デメリットはそんなに多くない。
代償もそんな大きくない。
と思う場合は裏切りを取りやすくなる。
というように、私たちは常にリスクとリターンで
得られる利益が
大きい時に裏切りであったりの行動というのが
取りやすくなる。
それを考えた上で自分の言動を作っていけると
裏切られる確率が減りますし、
自分自身を動かすときのやり方に
も直結するわけです。
私たちがなかなか習慣が身につかないのも、
すぐに自分に分かりやすいリターンがないから
新しいことってできないわけです。
新しい事をやるリスク > リターン
この形になっている。
すぐにリターンは出るんであれば、私たちって
すぐにその行動が習慣になるんです。
というようなこともわかるわけです。