ある男性の話です。
ある男性は、仕事に熱中する事を
断念してしまいました。
そこから、仕事に熱中している
人をけなすようになりました。
仕事の話をすると、あからさまに
嫌悪感を出すようになりました。
そして、自分の、仕事が終わった後の
時間の過ごし方と、休みの日の
趣味について、熱心に話をするように
なっていきました。
もちろん、仕事を中心に置く
のではなく、趣味に重点を置くのは
良い事で、何も否定される事ではありません。
ただ、彼の場合は、ちょっとやっている
事と、言っている事が、崩壊して
きている面がありました。
というのも、徐々に趣味として、競馬に熱中を
していったのです。
そして、それを熱心に語るようになりました。
あれは、データと数字の世界で
ギャンブルではない。
データを分析すればするだけ、結果が
ついてくる世界だ。と良く言うように
なっていきました。
そして、そこから、いかに
自分が、競馬で利益を出しているか。
この点を熱心に、話するようになりました。
そして、競馬をしてないのは
人生を損している。
とまで言う程に。
もちろん、競馬が趣味。
いいと思います。
が。
相変わらず、仕事を熱心にする人を
非難する事には、変わりない。
ここで、考える点。
彼は、競馬で利益を上げる事に
最大の喜びと、満足感を持っています。
でも、それは、仕事も同じ。
成果を出して、社内での立場を良くする。
そして、収入が増える。
客観的に見れば、結果として出てきた
もので、満足感を得ている部分は
同じ性質のものです。
これっていうのは、今の自分の状態に
満足できていないけど、それを見ないで
無視をし続けている人に
見られる傾向だなって思いました。
彼の場合は、仕事に熱中をして
そして、思ったようにならない事が
多くなり、そこで、投げ出して
しまったのです。
投げ出さないで、仕事に熱中している
人達は、自分が諦めた事を
諦めないで、がんばっている人達
なので、その人達を見ていると
投げ出した自分が、まるでダメ人間
であるかのように、見せつけられている
ような感覚を持たされてしまう。
だから、そういった人達を非難して
自分をなんとか、安全地帯に置こうと
必死になるんです。
しかし、結局、自分も何かに熱中して
結果を得たく、それを回りにも
認めて欲しい。
それが、この彼の場合は、競馬といった
分かりやすいものへと、スライド
していったんです。
だから、彼の場合は、回りから認められたい
から、がんばる。
思った通りにならない事を覚悟する。
これを受け入れる事がスタート。
そうしたら、やっと、回りの人とも
心を開けた状態で、関われるように
なっていきます。
今の状態だと、回りの人からは
かわいそうな人だと、思われてしまいます。
今、あなたの中にも、こんな矛盾を
持っている物事は、ないですか?