テレビでの偏りの分かりやすい例をいくつか。
言われれば、確かにって内容です。
ゴールデンタイムの番組って
男性の方が女性よりも多く登場するので、
意識として男性主体の世の中であるように
意識しやすいようにされちゃってるんです。
で、大体出てくる女性と男性を見ると
男性の方が年上で女性の方が年下
という表現が圧倒的に多くなるんです。
そうすることで男性主導をする形で
女性がそれに追随していくという
偏ったイメージが作られやすくなったりします。
当然、年齢の小さい幼児や老人というのは
あまり出なくなるので、テレビばっかり見てる人は
世の中、若い人たち 20 代 30 代が
中心で作られているみたいな。
偏った感覚が増幅されます。
仕事関係での偏りで言えば
例えばそのテレビに出てくる登場人物、
ドラマであるならば 7 割以上の出てくる
登場人物の仕事ってほとんどは
知的労働をしている人たちが中心
で描かれているので、世の中の労働者の多くは
知的労働者のように感じちゃうんですけど、
実際のところ 7 割以上はいわゆるブルーカラー
と言われる仕事をしている人が中心になります。
世の中の中心は体を使って仕事を
する人たちなんです。
当然テレビで見ているよりも起こっている事件は
世の中では少ないです。
暴力事件なんていうのは、そうそう身の回りでは
起こらないものですし。
喧嘩のシーンは見る事がありますが、
殴り合いのガチガチの喧嘩って見たことない
っていう人もリアルの世界では多いと思うんです。
でも、テレビだと殴り合いの喧嘩のシーン
なんていうのは普通に見ることがあるわけです。
というようにテレビばっかり見ていると、
どうしても自分の感覚としての偏り
っていうのはものすごく出てきてしまうんです。
テレビばっかり見ている人。
具体的には 1 日 4 時間以上テレビを見ている
ヘビーユーザーの人っていうのは
テレビを 1 日 2 時間以下しか見ない人たちよりも
より偏りが強くなっちゃうってことが
分かってるんですね。
それらが先ほど言った偏りのある表現を
テレビがしているので、それから受け取った印象
としてインプットされることによって
より偏りが強くなるんです。
例えば、男性が出る比率が高く、男性が
中心のように感じてしまう。
男性と女性が出てきたとしても、男性の方が年上、
女性の方が年下よって主従関係があるような
感覚を植え付けられてしまうことによって、
男性の方が女性よりも能力が高い
と考えてしまったり。
世の中で起きている犯罪の件数が実態よりも
かなり多くあるように偏った考えを
持ってしまっていたり、
老人を実態よりも、よりネガティブな存在
として捉えてしまって。
老人を実態以上に不健康で世の中の足を
引っ張っているというような、偏った考えを
より強く持ってしまったりしている傾向が
高くなっちゃうんです。
それはテレビの演出をずっと見ているので、
世の中の実態とずれていく。
与えられているものをそのまま受け入れる
のではなくて、実態ってどうなんだろう?
って自分から能動的に調べていくと
より現実としてあまり偏りなく、
よりリアルなものを自分で把握しやすくなります。