もちろん、今まで積み上げてきたものは
自分を作っている要素になっています。
ここでいう過去
というのはネガティブな事。
結果から引っ張ってきて、原因はこれだよね。
(これ⇒過去の経験。)
と決めて今の自分の結果を、その原因のせいに
してしまうという考え方の事を言っています。
例えば。
「私は女性から全く好かれません。
その理由は昔に女性からイジメられ続けてきた
という経験にあります。」
というようなケース。
確かにこれは女性に対する恐怖心を持つ
経験にはなっている。
しかし現状、女性に好かれない。
女性との接点を作れないという原因の理由に
はならないという事なんです。
いつでも、どんな時でも、過去にあった経験
があるから、今自分は動けません。
活動が出来ません。
〇〇が出来ません。
という流れにはならないんです。
過去の経験に今、自分が目的としている事を
理由づけとして責任を押し付けてしまっている。
上記のケースならば。
今、女性に向かって活動を仕掛けるのは
怖いから
だから、“怖いから動きたくない、動かない理由
を作りたい。”
という目的が出来上がってしまっている。
で。
その作った目的を達成するために、過去の経験を
持ち出している。
と解釈をする方が、より現実にマッチしている
わけなんですね。
そう考えないと説明がつかない部分が
出て来るんです。
その説明がつかない部分というのは、
「じゃー、同じ経験をした人は、その後
皆同じ行動を選択しなければならない。」
という考えに行きつくからです。
でも実際はそうじゃないんですね。
皆、それぞれ違うその後を生きているわけです。
すると、私が〇〇が出来ないのは
〇〇という過去の経験があるからです。
この考え方は破綻をしている事が分かって
くるわけなんですね。
という事で今現在、自分が目的として
いる事に理由をつけてしまいたい。
そのために過去の経験を持ち出している事が
ほとんどになってしまうわけです。
この問題って自分で自分をだましてしまう
問題なので非常に気づくのが難しいし、
理解をするのも難しい。
なぜならば、理解をさせる相手である自分が
それを拒否しようとするから。
だから難しい問題なんです。
〇〇は出来ません。
それは〇〇があったからです。
この形はとりあえず疑う必要があります。