前回までこのテーマでお話しし続けてきました
一体どういう風に話が繋がっていくのかと言うと
私達の考え方を作る時に結構大切になる要素が
このテーマを理解することで分かってくる
ということに繋がるんです
そして度々私がお話ししていること
キャラクターであったり
会話しているときに感じる
この人とは付き合いやすいかも
この人は優しいかも
と感じさせる要素は何になるのかと言うと
その人がどんな考えを持っているかが
ものすごく影響するよ
ということを言ってます
ということは、このテーマについての考え方は
今後の人間と関わっていくときに出てしまう面が
色濃くあるんです
なのでこの考え方についてしっかりと理解をしておく
こういった事実がある
ってことを理解しておくのは今後私たちから
出てくる言動の質に大きく影響を与える
と思っているんです
なので今長々とお話ししてるんです
今回は
ちょっと重い話になり、さらに少しややこしい
かもしれないのですが、お付き合い下さい
これまでお話ししてきたように
私たちは幸いなことに、たまたま日本語を
それなりに理解できて
数字についてもそれなりに理解ができる
（もちろん高レベルで使いこなせる方も
多数いらっしゃると思います）
自分でそれが普通だと思っているけれども
実際に世の中でテストをしてみると
私たちが思っている以上にそれらのことが
できない人がめちゃくちゃ多いってことが
分かってくる
これは努力でどうにかなるのかっていうと
残念ながら、これって努力でどうにかなる
ものではないんですね
というのも私たちがイメージしやすい例で
お話しするならば、私たちが小学校の時
通信簿で1とか2だけを取る人がいて
その人がたまたま良い塾に入って
良い先生に恵まれたから、通信簿が5になっていく
って私たちの実感として考えてみてください
多分、無理だなっていうのが分かりますよね
と言うように持っている能力、素材として
低い場合、そこから自分の努力でひっくり返す
事は基本的には無理な可能性たかめである
という面があるんです
で、私達はこれを理解しとかなきゃいけないんです
なんで理解しておかなきゃいけないのか
って言うと、このどうにもならない事実を
無視してしまって
そのできない人達
例えば日本語ができない人たちに向けて
「それはあなたの努力不足です
理由はそれだけです」
という考えを強く持ってしまうと
持っている元々の能力値で
どうにもならない現実がある
ということを無視しちゃうことになるんです
これのどこが問題なのかと言うと
この前提で全部を判断していくならば
その人が遺伝として、すでに能力が足りていない
のも本人の100%努力不足によるものだ
だから言い訳はできない
ってなっちゃうんです
そうすると、うまくいっていない人
能力が足りなくて苦労している人は
努力不足によるものだから、本人が悪い
助ける必要は無し
見捨てる
っていう考えになりがちなんです
それはそう考えてしまうのも致し方ない
ことで、できないことは100%が本人の努力不足
によるもの
と、考えたら必然的にそういった考えに
なっていく
言動としても出てくることは無理ないことなんです
なので能力至上主義っていうのは危ない考え方で
そして人間の能力を現実的に見ると
人間には明らかに能力の差がある事を
考慮に入れてないなと思うんです
この考えに寄りがちな人は自分自身が
能力に恵まれていて
それでいて努力もできる
という能力に恵まれている人に起きやすい
考え方なんです
特に日本はこの傾向が強くて
努力で全部がどうにかなる
といった考えを持っている人が多くいるんです
けれどもこれを欧米などの海外の方で
意見を聞くと結構これが変わってくるんですね
例えば合理的な考え方の代表的な国として
ドイツがあります
ではドイツで仕事とか経済力に恵まれるために
必要な物ってなんですか
という風にアンケートをとると
努力って答える人は50%ぐらいなんです
他の欧米とかで聞くともっと低いんです
世界的な考え方として
経済的にうまくいく、仕事がうまくいくのは
かなり運が関わっている
っていう考えを持ってる人が多数派で
私自身の考えもそれなんです
かなり能力やうまくいくことは運によるところは
必ずあるなって思ってるんです
今ある結果は100%努力なんて思ってないです
おお、案の定長い・・・
すみません、次回でこのややこしい話は
終わりにしますので
もう少々お付き合いを・・・
