全然、遠い、意味が分からないところに
一人ぐらしの家を借りる事にした。
(のちのち、もっと俺よりもバカな一人暮らしの
家のチョイスをしている奴と出会う事になるとは
このときは、まだ全然知らなかった。)
やっぱりというか、不動産屋の人には
「大学に行くための一人暮らしですよね?」
と何回か、聞かれたが。
「そうですよ。何か?( -_-)」
「いや、そういった場所を選ぶ人は、今まで
いなかったもので…」
「そうですね。でも、ここらへんで
探しているんですよね( -_-)」
と、不動産屋が、不思議に思うが何を思おうが
俺は、ただ、その駅から
タクシーで、サッと帰ってこれるような
距離でないとダメだと強く思ったのだ。
本当に望んでいた事は、駅から徒歩で帰れる
場所のマンションにでも住みたかったのだが
いかんせん、そうなると、かなり高い家賃になって
しまい、それはさすが、私立の大学、そして
一人暮らしをさせてもらうので、あまりに
申し訳なかった。
そもそも、大学行く理由が、
「女性とヤ○まくりたい」
とは、口が裂けてもいえない。
ただ、俺の中にある、このどうしようもない
欲望を、どうやって抑えてよいのか。
全く検討もつかなかった。
それぐらい、どうにもならない、女性への欲望で
俺の体は、完全に蝕まれていたのだ。
ただ、部屋に関してはアッサリ決まって
しまった。そう母親が、少々テンパッて
きているから。
元々、俺の中では、住む場所の検討はつけていて
部屋の形も決めていた。
普通一人ぐらしならば、1K。
ちょっとリッチな奴ならば、2DK。
ただ、俺が望んでいたのは、「ロフト」
これがある事だった。
昔から、ドラマが好きで、土曜日の夜などは
取りためて、完結したドラマを朝まで見る事が
その当時では、最高の楽しみだった。
そういったドラマの中の生活で、あこがれて
いたのが、ロフトのある生活。
これに、やたらめったらあこがれていた。
だから、俺の中では、メイン駅に近い。
そして、ロフトがある部屋。
これがそろっていれば、ある程度なんでも
よかった。ここは、片田舎。
さすがに、風呂なし、トイレ共同なんて
部屋は、存在しない。
ユニットバスのロフト付
1K(8畳)
この部屋に決めた。